直線と曲線の融合路地

施工前
施工後

concept

 以前すんでいた住人は、“お茶”をたしなむ人だったということもあり、茶庭風の路地の庭で、植えてある植物も地味なものが多い。
現在この家に住んでいるお施主さんは、この“茶庭”の地味なイメージを弱めて、もう少し明るいイメージにしてもらいたいという要望があった。
また、昔飛び石のまわりにはスギゴケが生えていたそうであるが、今では雑草でうめつくされていて、毎年夏になると、除草の作業が大変で、 手に負えないそうだ。もう少し手入れが楽になるような工夫と、夏の照り返しがあるので、少し緑は残しておいて欲しいという要望が加わり 今回のプランが出来上がった。


飛び石のつくる曲線に割り込むように、玉竜で直線を引いて、間は砂利を敷いた。

この庭のメインともいうべき蹲であるが、施主の要望により、海の部分は池にしてしまいました。

突き当たりの部分は築山にして、雰囲気を変えてみました。

ミカゲ石のラインに流し場を付け加えました。

玄関の玉竜を、庭の方の玉竜につなげました。少し植木を抜いて、さっぱりさせました。

DATA

設計: 樋貝憲治

アドバイザー: 山田協太

施工: 樋貝憲治 大久保喬

使用材料: ミカゲレンガ石、玉竜、白川砂利、混合玉砂利

補助材料: プランテックス防草シート、スーパーエッジ

現場: 京都市左京区

2004年3月